人に見られることもなく、窓を閉めてしまえば見えなくなるベランダは「見ないふり」をしやすく、片付けのハードルが高い場所です。
ベランダ・バルコニーを片付けなければならないシチュエーションは、大規模修繕工事や引越し、汚れの蓄積など多岐にわたり、それぞれの状況に応じて具体的な対応内容が異なります。
この記事では、目的別に片付けのコツと手順を紹介します。
ベランダを片付けるための目的は何でしょうか。「ただきれいにしたい」「大規模改修があるから片付けなければならない」「退去・引越」といった目的により、目指すべきゴールが異なります。まずは目的をしっかり定めましょう。
ゴミの量や汚れの程度、植木やタイルなどの重い物があるかどうか、きれいにしなければならないリミットまでの時間などをチェックしてみてください。
それにより、自分や家族だけでできるのか、プロに頼むべきなのかを判断しましょう。
掃除の鉄則は「汚れを上から下へ落とし、奥から排水口側(手前)へ集める」ことです。
①不用品の片付け:まずは置いてある物を移動させて床面を何もない状態にします。
②上部の掃除:物干し竿、手すり、室外機の上などのホコリを払い、拭き掃除をします。
③掃き掃除:床が乾いているうちに、大きなゴミを掃きます。
④床面の洗浄:水や洗剤を使って汚れを浮かせ、排水口に向かって流します。
土・砂・石・コンクリートブロック・レンガなどは「自然物」とみなされるため、自治体のゴミ回収に出せないケースがほとんど。そのため処分方法を検討する必要があります。
ホームセンターの引き取りサービスや、専門の回収業者、販売メーカーの回収などを活用し、適切に処分しましょう。公園や河川敷などに捨てると「不法投棄」となるため、絶対にしないでください。
集合住宅では、ベランダやバルコニーは「共用部分」となります。トラブルを防ぐためにも、以下の点に注意しましょう。
大量の水を流すと、階下への水漏れや隣家まで水が流れ込む可能性があります。水を流す場合には、バケツでの打ち水程度に留めましょう。
避難器具(ハッチ)の上に乗ったり、物を置いたりするのは厳禁です。掃除の際にも強い負荷をかけないように注意してください。
デッキブラシや高圧洗浄機はこびりついた汚れを落とすのに便利なグッズです。ただし高圧洗浄機はマンションでは使用禁止のケースも多いため、管理組合などに使用の可否を問い合わせましょう。
湿らせて細かくちぎった新聞紙を床面に散布した上で掃き掃除を行う手法は、微細な砂埃が新聞紙に吸着されるため、粉塵の舞い上がりを抑制する効果があります。
放置により固着した汚れには、専用の対策をしましょう。
例えば、除去が困難な鳥のフンは新聞紙などで拭き取ります。フンには菌が含まれるため、マスクと手袋を着用し、掃除し終わったら消毒用エタノールで除菌しましょう。
排気ガス汚れには、住居用の中性洗剤を薄めてスポンジでこすると効果的。
苔が生えている部分には熱湯をかけるか、市販の苔専用洗剤を使用しましょう。ただし、熱湯をかける場合には防水層を傷めないように注意しましょう。
大規模修繕工事では、基本的に「何もない状態」が求められます。ただし動かせない室外機や取り外しが必要な網戸は、マンションによって対応が異なります。
室内で保管する必要がある場合には、工事が終わるまで室内に保管場所を確保しましょう。
大規模修繕工事では、ベランダだけでなくルーフバルコニーや共用廊下・階段なども工事の対象となるため、ほとんどの物を室内で保管することになります。荷物が室内だけで保管できない場合には、実家やトランクルームなどを一時保管場所にすることも検討しましょう。
自分では持てない大きな植木や物置がある場合には、プロに依頼することもひとつの方法です。
ベランダは「共用部分」であり、緊急時には階下に降りる避難ハッチや、隣に通じる蹴破り戸が設置されています。
そこを荷物で塞ぐことは消防法違反となり、万が一の火災時に自分や隣人の命に関わるリスクがあるため、片付けておくことが重要です。
不用品やゴミは一時的にと思ってベランダに放置しやすいですが、不用品やゴミの隙間はゴキブリやネズミの巣窟になりやすくなります。こうした状況はゴキブリやネズミの大量発生、それらが持つ菌が感染症の媒介をするリスクが高くなります。
ベランダは屋外から飛来する鳩の被害を受けやすい場所でもあります。鳩の糞には病原菌が含まれており、乾燥して飛散するとアレルギーや感染症の原因になることもあります。
物が置いてあると、鳩にとって営巣に適した場所となる恐れがあるため、きれいに片付けておきましょう。
枯葉や土、ゴミなどが排水溝を詰まらせてしまうと、大雨の際にベランダに水が溜まり、プールのような状態になってしまう可能性があります。また、水が溜まることで階下へ水漏れを起こすリスクも高まります。
水漏れは損害賠償トラブルに発展する恐れもあるため、排水溝が詰まらないよう定期的な清掃と不用品の撤去が重要です。
とりあえずベランダに置こうと思ったものは、結局不用品の場合がほとんどです。しかも処分しにくい物が多く、いざ片付けようと思うと苦労することになります。
ベランダやバルコニーは、片付けなければならない目的によって、その範囲や程度が異なります。あらかじめ目的を明確にしてきれいにしましょう。
なお、重量物や多量の不用品を伴う搬出作業は負担が大きくなるので、プロの手を借りることも検討するとよいでしょう。
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