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布団を収納するコツは?

布団は場所を取りますので、収納にも工夫が必要です。たとえば使用頻度に応じて収納する場所を変えたり、スペースに合わせて立てて収納する、収納グッズを活用するなど、布団を上手に収納するにはさまざまな方法があります。ここでは、布団を収納するコツについて紹介します。

目次

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布団を収納するコツについて

布団にも、毎日使用するものと、普段使用していないものとがあり、それぞれに適した収納方法があります。また、クローゼットなどのようにスペースが限られていて、工夫しないとうまく収納できない場合もあります。ここでは、布団の上手な収納方法について解説します。

毎日布団を収納する場合

押入れに収納するなら上の段

布団を収納するのに押入れを利用する際、覚えておきたい点は、「高さや奥行きで空間を仕切る」ことです。押入れは、高さを上下段に、奥行きを手前と奥に分けられ、それぞれの場所で収納しやすいものが異なります。

布団は、押入れの上段が収納しやすいです。目から腰の高さにある上段は、中腰にならずに出し入れできるため、「ゴールデンゾーン」と呼ばれます。ここには、毎日収納する布団などの頻繁に出し入れするものを収納するようにします。

上段に二つ折りにした布団を平置きすれば、必要最低限の動きで出し入れができます。収納する際、布団を折った「輪」の部分を手前にしておくと、より取り出しやすくなります。なお、重い敷き布団は下に、軽い掛け布団は上に重ねるようにすることにより、湿気がこもったり、布団が傷んだりするのを防ぐことができます。

クローゼットならラックを使用

クローゼットは、押入れのように上下に仕切られていませんので、布団用のラックを使用すると収納しやすいです。

使用していない布団を収納する場合

布団収納グッズの活用

すぐに使わない布団を収納する時は、極力かさばらないよう、畳んで収納する方が望ましいです。この時に役に立つのが圧縮袋や収納ケース、収納棚です。各グッズの活用方法を解説します。

  • 圧縮袋:綿の布団は復元性が高いので、圧縮袋を使用しても問題ありませんが、羽毛布団は圧縮袋に入れるとボリュームが戻らなくなってしまいますので、綿や不織布など通気性の良い素材の布団用ケースに入れるようにします。
  • 収納ケース:収納ケースは、立てて収納できる四角いタイプがおすすめです。特に、持ち手がついているタイプは、奥まったスペースからでも引き出しやすく使い勝手が良いです。収納ケースを購入する前に、押入れやクローゼットのサイズをあらかじめ測っておきましょう。
  • 収納棚(伸縮棚、ラック):空間が限られた押入れやクローゼットに収納棚を置くことにより、スペースを有効に活用できます。キャスター付きで動かしやすいものや、底面がすのこ状になっていて通気性の良いものは、布団を収納するのに適しています。なお、ちょうど良いサイズの棚がない場合、自分で作るという選択肢もあります。その際、布団の重みで棚が落ちてしまわないよう、耐久性や安全性には注意しましょう。

デッドスペースの活用

ウォークインクローゼットの奥や、クローゼットの折れ戸が重なる部分などは、普段利用することのないデッドスペースです。布団を巻いてベルトを使って留め、縦に置けば、このデッドスペースを有効に活用することができます。また、圧縮袋を使って布団を薄くすれば、ソファの裏やベッドの下などに収納することができ、布団専用の収納場所を作らずに済みます。

なお、ベッド下などは湿気が溜まりやすく、布団が劣化する場合があり、また、重ねて収納すると布団がつぶれる場合があるので注意しましょう。圧縮袋や収納ケースなどを活用して、布団の状態を保つことが大切です。

クローゼットなら縦置きも

クローゼットの奥行きは、一般的には45~60cmですが、シングルサイズの敷布団を三つ折りにすると、奥行きが60cmあります。これでは奥行きが足りなくなる場合がありますので、布団を上手に収納するには、平置きではなく縦置きで収納することをおすすめします。クローゼットは、押入れのように上下に仕切られていませんので、高さを活かして収納するようにするとスペースを有効に使えます。
布団を立てる時は、クローゼットの奥行きに合った布団収納ケースを使うと立てやすくなります。また、突っ張り棒をクローゼットの中に突っ張らせることで、布団が倒れるのを防ぐことができます。マットレスタイプの敷布団の場合は、倒れにくいですのでそのまま縦に収納できます。特に、四つ折りにできるタイプでしたら、奥行きが浅いクローゼットでも収納しやすいです。

素材や色を統一する

圧縮袋や収納ケース等の素材・色を統一させることで、視覚から入ってくる情報量が整理され、収納スペースがよりスッキリします。布団の量や場所も把握しやすく、管理しやすいです。

扉のないクローゼットの場合、収納グッズの素材や色を家具や壁紙と統一することにより、おしゃれでまとまった印象の部屋にできます。

布団を収納する前に気を付けたいこと

布団を収納する際には、カビ対策が必要です。湿気が多いとすぐにカビが生えてしまいますので、布団と収納場所の両方を常に除湿しておかなければいけません。ここでは、布団を収納する前に有効な除湿の方法をいくつか紹介します。

布団を浮かせるようにする

押入れの下段に布団を収納する場合は、湿気に注意しましょう。押入れの下段には湿気が溜まりやすいため、布団にダニやカビが発生しやすくなります。防虫対策としては、「すのこ板」を敷いたり、布団の下に突っ張り棒を設置するなどして布団を浮かせるようにしましょう。湿気対策としては、ゴザを布団の下に敷くことで、ゴザの細かな穴から除湿効果が期待できます。その他、押入れの中を定期的に掃除することも有効でしょう。

なお、布団の出し入れの負担を軽くする方法として、キャスター付きの布団収納ラックを活用し、下段にまとめて収納しておくと楽になります。

天日干しする

天日干しは、湿気対策になるだけでなく、ダニを防ぎ、臭い対策にも効果があります。綿か合繊の布団でしたら、週1回は外に干すと効果的です。干す時間の目安は、午前10時~午後3時頃の間で、夏の場合は1~2時間、冬の場合は3時間前後です。干している間に一度裏返すと、よりしっかり湿気を飛ばせます。また、ダニ対策には、専用の黒い布団干し袋に入れて干すという方法が効果的です。

なお、羽毛布団や羊毛布団の場合、外で長時間干すと劣化してしまう恐れがあるので、月2回、1時間程度を目安に干すと良いでしょう。
天日干しにしましても布団乾燥機にしましても、熱が十分冷めてから収納するように気を付けてください。

布団乾燥機の使用

花粉や黄砂が飛んでいる時期や梅雨の時期に外で布団が干せなかったり、仕事の都合などで週末しか干せなかったりする場合は、布団乾燥機を活用するのが有効です。天候などを気にせず、好きな時に布団を乾燥させられます。

また、布団乾燥機の中には、ダニが死滅する50℃以上の温風を吹き込める、「ダニ退治モード」が搭載されている製品もあります。防ダニには、このタイプの布団乾燥機で毎日布団を乾燥させると効果的です。

扇風機や除湿機などを使用

布団の収納場所の風通しを良くすることも重要です。扉を閉め切ったままにせず、毎日1時間程度は扉を開けておきましょう。その際、扇風機で風を送るか、除湿機で湿気を取り除くとより効果的です。空気の入れ替えに加えて、収納場所に適度な隙間を空けて風通しを良くすることも大切です。布団以外の衣類などを収納場所に隙間なく入れ過ぎると通気が悪くなりますので、不用品は定期的に処分することをおすすめします。

布団の適正量は夏冬1枚ずつが理想

家や収納空間には、物理的に入る量が限られているため、その量を超えないように工夫しなければなりません。布団についても同様です。適正量を意識し、不要なものを処分する必要があります。ここでは、布団の適正量を守るためのポイントについて解説します。

  • 1人1組が基本:必要な布団の枚数は1人1組、掛け布団は夏冬1枚ずつが基本です。一度、家の中にある布団をすべて出して、本当に必要なものだけを選び、それ以外は処分することを考えましょう。シーツや枕カバーなどは、捨てるタイミングが分からず、意外と増えてしまいがちです。そこで、これらを収納する前に、傷んでいないか、擦り切れていないかひとつずつチェックし、収納するものと処分するものに分けましょう。
  • 使っていない布団は手放す:何年も使っていない来客用の布団など、これからも使う予定がなさそうな布団は思い切って手放す、または今使っているものと交換してみるなど、「ただ持っているだけ」の状態から脱却しましょう。
  • 1つ増えたら1つ手放す:布団の他にも、毛布やタオルケットなども、いつの間にか増えてしまいがちです。新しいものが1つ増えたら、古くなったものを1つ手放しましょう。このように意識して適正量を保つことが、収納スペースを確保するために重要なポイントです。
  • 寿命を過ぎた布団も処分を:一般的に、掛け布団の寿命は約5年、敷き布団の寿命は約3年といわれています。羽毛布団の場合、だいたい5年おきに仕立て直しやクリーニングすることをおすすめします。寿命を過ぎた布団は、目に見えないカビやダニを多く含んでいる可能性があり、また汚れの蓄積により布団自体が膨らみにくくなっている場合もあるため、早めに手放しましょう。

まとめ

布団は、日常的に使うものと使わないものとで、それぞれに適した収納方法や場所が変わります。日常的に使う布団の収納は、暮らしや家事の負担とならないように、「出し入れしやすい」場所や収納方法を意識することをおすすめします。使用頻度に合わせた収納方法により、収納スペースを有効に使えることを覚えておきましょう。

布団を処分する場合は、各自治体のルールに沿って捨てる他、部屋の片づけをまとめて行う場合は、不用品回収業者に回収してもらうこともできます。また、新しい布団に買い替える場合は、販売店で引き取ってもらえる場合もあります。収納スペース確保のために、「1つ増えたら1つ手放す」を徹底しましょう。

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