美術品の処分方法について

美術品が手元にあるものの、処分を考えている人に向けて、どのような処分方法があるのかを紹介しています。ごみとして捨てたり売却するなどさまざまな方法が考えられますので、自分のニーズに合った方法を選んでみてください。

美術品の処分方法

美術品を処分する場合には、さまざまな方法が考えられます。ごみとして処分する、寄贈や寄託する、業者に回収を依頼する、ネットオークションやフリマアプリ、オークション専門の会社などを利用して売却するといった方法が考えられます。

ここでは、それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

ごみとして処分する

まずはごみとして処分する方法が考えられます。もしごみとして出すのであれば、美術品の素材によって可燃ごみまたは不燃ごみに分別して、指定された日時に捨てれば問題ありません。もし素材に金属やガラスが含まれる場合には分別時に注意しましょう。もし、対象の美術品に価値がないことがわかっているのであれば、この方法が最も簡単です。

ただし、サイズが大きな美術品の場合には粗大ごみとして捨てることになります。どのくらいの大きさから粗大ごみの扱いになるのかは、あらかじめ自治体のホームページを確認しておきましょう。さらに、粗大ごみとして出す場合には自治体へ連絡して回収依頼をした上で粗大ゴミの処理券を購入します。その処理券に必要事項を記入して処分する美術品に貼り付けた上で指定された日時・場所に出せば問題ありません。自治体によっては回収サービスを行っているため、サイズが大きい場合には依頼するのもおすすめです。

寄贈・寄託する

美術品を捨てるのは気が引ける、といった場合には寄贈や寄託する方法もあります。

「寄贈」とは、美術館などに対して美術品を無料で引き渡すことを指します。また、「寄託」とは所有権が持ち主にある状態で美術館などに貸し出しを行い、保管や展示を行ってもらう方法です。

もし、価値がつくような美術品であれば美術館や博物館への寄贈を検討すると良いでしょう。また、価値がないものだったとしても非営利団体などで引き取ってもらえる場合もあります。

ただし、注意したいのがすべての美術館や博物館が寄贈や寄託に対応しているわけではない点です。そのため、寄贈や寄託を考えている場合にはいきなり持ち込まず、あらかじめ確認を行うことが大切です。

不用品回収業者へ依頼

不用品回収業者に依頼して、美術品を引き取ってもらう方法もあります。不用品回収業者の場合は、状態にかかわらず、料金を支払えば引き取ってもらえる点がメリットといえるでしょう。また、引き取りを依頼した場合には自宅まで回収に来てくれますので、もし量が多い場合には自分で運ぶ必要がない点もメリットです。

不用品回収業者に依頼する場合には、電話やインターネットなどで依頼をし、見積もりを取った上で内容に問題がなければ回収を依頼します。

ただし、回収業者に依頼する場合の料金はトラックの荷台に積める量で決まってくる場合が多いため、処分するものの量が少ない場合には損をするケースが多い点には注意が必要です。

ネットオークションやフリマアプリで売る

ネットオークションやフリマアプリで売るのは、美術品を処分する際におすすめの方法です。オークションサイトなどに出品した場合には、思いもよらない金額がつく場合もあります。また、一般的に価値がないと思われる美術品だったとしても、気に入った人が購入してくれるケースもあります。

ただし、売れるまでに時間がかかったり、梱包や発送を自分で行う必要があるため手間に感じることがある点、美術品の価値がわからず安く買い叩かれる可能性があるなどのデメリットについては、あらかじめ認識した上で利用するようにしましょう。

美術品専門店・オークション会社を利用する

美術品を専門としたオークション会社もあります。このような会社では、美術品の買取や販売を仲介しています。オークション形式で出品することになるため、思いもよらない高値がつく可能性もゼロではありません。また、こういった会社は専門の鑑定士がいますので、素人目では判断がつかないものでも、プロがしっかりと美術品としての価値を判断してくれる点もメリットです。

ただし、オークションを開催してから換金されるまでは数ヶ月程度かかるため、すぐに売却したいと考える人には向いていない方法といえます。

まとめ

美術品を処分する際の方法についてまとめてきました。捨てる場合には特に気にする必要はありませんが、売る場合には鑑定書や箱などがあると高値がつく可能性もあります。また、自分で直したりしないといったように高く売るためのコツがありますので注意しましょう。