HSPはその気質から片付けが苦手なこともあります。こちらの記事では、片付けが苦手な原因、うまく片付けを進めていくためのポイントについて解説していきます。
「HSP」とは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の頭文字をとったものです。これは、「感受性が非常に強く、敏感な気質を持った人」という意味。病気と勘違いされることもありますが、これは病気ではなく生まれ持った「気質」です。以下で、HSPはどのような気質を持っているのかをご紹介していきます。
HSPは、視界から入ってくるものをはじめとして、五感で感じることに非常に敏感で、多くの刺激を無意識のうちに受け取っているのでどうしてもHSPは人よりも疲れやすく、知らず知らずのうちに体力を消耗してしまいます。
片付けを行うには、非常に体力がいります。空間にあるものひとつひとつと向き合い、「必要」「不要」という判断をしていく作業は、誰にとっても疲労を感じ、体力を消耗します。刺激を受けやすいHSPにとっては、より大変な作業です。
HSPは、さまざまなものから刺激を受けやすいという気質のほか、真面目で何事にも真剣に取り組む気質も持っているので、1つのことに集中してしまうといった面を持っています。
ある1か所を片付けていても、他の場所が気になり、あれこれ手をつけてしまう、という経験は誰しも持っているのではないでしょうか。HSPの場合には、気になる場所があると1つ1つ深く考え込んでしまい収拾がつかなくなり、結果として中途半端になってしまうこともあります。
人の気持ちに寄り添うのが得意、という傾向もあります。自分の気持ちよりも人の気持ちを気持ちを優先する気質も持っているので、特に人からもらったものが手放せない傾向があります。また、思い出の品物だからと感情移入していつまでも手放せないこともよくあります。もしかするとそのものをくれた相手は、もう忘れてしまっているかもしれませんが、相手の気持ちを想像してしまうために、手放せないものがどんどん増えていくといったケースも見られます。
ものを片付けられないと、空間に物が多くなってしまい、視界からの情報量が多くなります。情報量が増えるに伴って、疲労度が増していくことになってしまいます。部屋が片付いていると、目から入ってくる情報量が少なくなる、または必要な時に必要な分だけ情報が入ってくる形になるため、最小限の疲労度やストレスで済みます。
HSPにとって、家の外は刺激が多い場所になります。しかし、家の中に物が多く、片付いていない状況が続いてしまうと、本来はホッとできる場所であるはずの家の中でも情報量が多く、気が休まる場所がなくなってしまいます。こうなると、家に帰ってきても逆に疲れが増してしまうことになります。部屋の中が片付いているということは、HSPにとっては心を休めるためにもとても重要です。
HSPは五感が鋭いので、目に入るものや音、匂いなどを無意識のうちに刺激として受け止めています。そのため、視界からの情報が多くなる散らかった部屋は、五感への影響も大きくなってしまいます。
刺激が多くなると、なんとなく落ち着かない・疲れが取れない・イライラするといったように、ストレスの蓄積にもつながる可能性があります。逆に空間が整っていれば五感への刺激も和らぎ、気持ちも安定します。
空間の中が整っていれば、物はあるべき場所にあるため、探し物も楽になります。逆に、物が多く散らかっている空間の場合には、どうしても探し出すまでに時間がかかってしまいます。
HSPの場合、ゆっくりと過ごす時間を大切にする必要があります。探し物に時間がかからない部屋であれば、その分ゆったりと過ごす時間も増やせるはずです。
まずは1か所に集中して片付けを行うことがポイントです。一気に片付けたいと思うかもしれませんが、無理をせずに最初に決めたところだけに集中して片付けを行うのが重要です。この時片付けるのは目につきやすい場所から始めるのがおすすめです。これは、目につくところがきれいになっていると、片付けへのモチベーションもアップするからです。
また、中には「捨てる」ということが苦手な人もいるでしょう。もう使わないけれど捨ててしまって本当にいいのか、後悔しないのか…と考えているうちに作業の手が止まってしまうこともあります。
このような場合には、無理に捨てようとせずに、まずは「分ける」「残す」という考え方から始めてみることがおすすめです。
HSPを含め、片付けが苦手と感じている場合には、片付けのプロである片付け業者の手を借りてみるのもひとつの方法です。中には、相談したら契約をしなければならないのでは、と躊躇する人もいるかもしれませんが、まずは相談のみでも問題ありません。気軽に話しながら、片付けについてどのようにしていったらよいか相談できます。
また、業者は決して「捨てる」ということを強要しませんので、自分のペースで片付けを進められるのもメリットです。
物が多く散らかっている部屋はストレスの蓄積につながってしまいます。一歩踏み出して片付けをしていくことによって、ストレスフリーな生活に近づいていきます。もし自分だけで片付けが難しいのであれば、ぜひプロである片付け業者をチェックして、相談をしてみてください。
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「部屋を片付けられない」と頭を抱えている方は、一度プロの片付け業者に相談してみてはいかがでしょうか?
片付け業者は数多く存在し、費用もサービスも異なります。各社の特徴や口コミをチェックし、自分に合った業者を選びましょう。