近年では生活スタイルの変化で、嫁入り道具・婚礼家具の処分を考える方が増えています。しかし、思い入れのある家具を本当に捨てても良いものか、迷っている方もいるでしょう。また、処分方法がわからないという場合もあると思います。本記事ではそのような疑問に対して、詳しく解説していきます。
婚礼家具は縁起物として重視され、処分は起の悪い行為とされてきました。また、夫婦の絆を象徴し、子孫に引き継がれることも多いです。しかし、現代の核家族化や住環境の変化により、婚礼家具が場所を取るため、処分が避けられないケースも増えています。そのため、婚礼家具を天寿を全うした道具として捉え、深い感謝を持って処分することが、自分だけではなく家族全員にとって最適な選択になる場合もあります。
まず、最初に考えられる処分方法は、自治体がおこなっている粗大ごみ収集に出すことです。この場合、ほとんど自治体が有料になります。費用は家具の大きさや自治体の規定ごとに違いますが、おおよそ、1000円から2000円程度だと思います。また、回収当日には指定場所(家の前や粗大ゴミ置き場など)に持っていく必要があるので、1人では難しいかもしれません。
リサイクル業者に買取、もしくは無料で引き取ってもらう方法も考えられます。しかし、大手のリサイクル業者では家具を扱っていない場合も多く、引き受けてくれる業者を探すのに苦労するかもしれません。
フリマアプリやネットオークションで売るという方法も考えられますが、これには、出品する物の撮影や値段付けなど、少し慣れが必要な作業もあります。また、何よりも、大型の家具になりますので、どのように梱包するか、そして、運送はどのようにするのかを考える必要があります。場合によっては、専門業者への依頼なども考える必要があり、普通の宅配便のように気軽に送ることは出来ませんので、注意が必要です。
前述のように自治体の粗大ごみ回収に出す方法もありますが、費用をかけずに捨てる方法もあります。それは、自分で解体して「燃やすゴミ」として出す方法です。しかし、これにはある程度の体力やハンマーやドライバー、ノコギリ、バールなどの工具が必要になります。解体方法は釘などを引き抜いて、ハンマーで叩いて板を外し、それぞれを小さいサイズに切断していきます。かなり時間もかかる作業になるので、自信がない方はやめておいたほうが良いでしょう。
婚礼家具でよくあるものに鏡台があります。この鏡台の処分方法は、前述の家具類と同様に、まず第一の選択肢としては粗大ゴミ回収に出すことが考えられます。また、リサイクルショップに引き取ってもらうことも考えられますが、ほかの家具と同様に、あまり積極的に引き取りをする業者はないと思います。
布団の処分方法で第一選択は、やはり自治体の粗大ごみ回収に出す方法です。ただ、自治体によっては規定の大きさに細かく切断すれば、「燃やすごみ」として出せますので、費用はかかりません。また、有料で回収してくれる民間業者に依頼する、新しい布団を購入するときに下取りに出す、などの方法も考えられます。
着物の場合には、衣類として自治体のゴミ回収に出す方法もありますが、リサイクルショップでも買い取りしてくれやすいアイテムです。ネットでも「着物買取」で検索をすれば、多くの業者がヒットするでしょう。
嫁入り道具・婚礼家具は処分しにくいものの上位に入ります。しかし、場所も取りますし、思い切って処分をしたほうが良いケースが多いです。今までの思い出に感謝しながら、断捨離を実行してみましょう。